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2009 04,23 20:47 |
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「100本完成したよー!」
「やったね、みんなっ!」 「がんばり、まし、た・・・!」 「ぁう?」 「はい、じゃあ皆ーお手手あらいますにー。」 カモノハシってミミズ喰うっけ。 そんなことを思いながら全員に手を出させる。 カモノハシはあとでね。ニボシたくさんあるからね。 「お疲れ様・・・・でいいか?」 よいしょ、と水を作り出す前に、タオルをかけられる。 あれ?だれ? 見上げるとそこには男が居た。えーと・・・ 「アルフレッド?」 「ああ。」 先日少し話をしたばかりだが、覚えていた。 この場に呼ぶべきではない、と判断した人物 こんな場面、過去を思い出して辛いだろうに。 「大丈夫ですかに?」 「自分でも、よくはわからないが・・・」 苦笑に似た表情。 どうすべきか、と思ったが・・・ くいくい、と猫が耳を引っ張った。 あ、うん、手が先だな。 「はい、皆手ー。」 こんなことに使うのも愉快だろうと判断して 《レインコール》を使う。 水で流す程度の手洗いだが、まぁいいだろう。 ついでにカモノハシのお手手も洗いました。 「じゃ、ココとことねはかもっちにニボシあげててくださいに。 恵梨那は、猫にニボシね。」 お腹からニボシを多めに出す。 ちょっと嫌な風景かもしれないが、子供の順応力は高い。 元気な返事をして、餌付けに向うのを見てから 男へと、視線を戻す。 「驚いたな・・・あれは魔法か?」 「ですに。 いちごさんの魔法は、くだらないことにしか使わないけど・・・」 本題は、そうじゃない。 「いいんですかに? なんで手伝えって言わなかった、とか。」 怒らないのだろうか? 彼がやっていた作業の話は既に聞いている。 地雷の撤去作業。穴掘りもお手の物じゃなかろうか? 「いや。」 遠くを見て、男は呟く。 桜の苗。本当はもっと植えるべきだっただろうか? 「こうして、花を待つのは・・・・平和な証拠だ。 子供の心は子供にしかわからない、だろう?」 「え、いちごさん超大人なのに!」 「それは失礼。」 笑いながら、苗を見る。 明日には、急成長して枯れる花。 「本当は、残しておきたいとは思いますに。 でもこの桜は、数日が限度・・・・子供は悲しみます、にょ?」 だろうな、と呟いたが きっと、心には残るだろう。 「いちごちゃん、あげたよー!」 「おいしそう、でした!」 おっと、お子様が呼んでる。 「えー、もうおわりー?」 「あーぅ!!」 ふかふかを堪能してるもう片方のお子さまも呼んでいる。 まったく自重しろ。色々な意味で。 溜息をついて、しかたがないと装って 「お前には、ちょっと別件で世話になりますに。 子供のため、大人のため、皆の為に――・・・」 其の言葉に男はなんと返したか? 桜の苗の近くに、もう一種類の苗が植えられた。 それを植えたのは、一人の工兵と・・・・ 子供を見守っていた数人の大人。 花見の準備は着々と進む。 ---------------------------------
「水属性魔法、広範囲回復の魔法ですに。 正直、軽症しか治せないから この世界のファーストエイド以下ですにょ。」 「おねぇさま、今度は解説が早すぎますの!」 「魔王、自重しない。」 がらがらがら、とホワイトボードに運ばれてくる 白いドレスの少女とぬいぐるみ。 そのホワイトボード本当に必要なんですか? 何を仰る。移動手段です。 「使用条件には水が必要だけど 空気中の水を使えば、いくらでも使えますに。 今回は手を洗うだけでしたけどにー。」 「普通に使わないのが魔王のジャスティス!ですの!」 使っても効果ないしねーとか言わない。 本当、最初に選ぶ依代を間違えた結果がこれなのだ 生まれ変われるなら支援で回復に行きたい。 「そんなわけで、頑張る子供の次は頑張る大人。 まだまだ花見の準備は続きますにぃ・・・・」 「次の禁句はババアですn」 何かが飛んできた。 思わず庇うぬいぐるみ。 あれか、連合のエリダは化け物か!なんでこの空間にまで魔法が! 「禁句封じの魔法とかないですかに」 「ありませんの。」 魔法も不便ですね。はい。 PR |
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