2025 02,02 15:31 |
|
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
|
2009 10,09 16:13 |
|
祭囃子を奏でているのは、今は亡き奏唱であるか? そう、藍色の髪の女の人が笑う。 なきなの、と、ぼくは首を傾げる。 女の人は、男の子と一緒に笑う。 ぼくは、とりあえず見送って… 陰鬱そうな顔の男の人と、遠くからお祭りを眺めていた。 PR |
|
2009 10,03 22:13 |
|
■準備中-困ったときのー
「明かりが足りないよー」 「そんな困った声を上げてどうしたんだい、ミコト君」 「助けてキヨえもんさ…ん?」 何か役どころ違いませんか、と二本の尻尾。 困った人の未来を照らすのさ、と輝く美肌。 キヨえもんは困った人の味方かもしれないけれど とりあえず光ってるので、暗闇ではとても目立ちます。 「うおっ、まぶしっ……またお前か!」 通りすがったオセロ片割れも、またお前かといっちゃう輝き 王様、そろそろコンビって認めればよいのにね。 「もう少し光を調節できないのか、お前は」 「ふぉっ…蛾が飛んできますっ 蛾っ」 妖怪猫も王様も、キヨモトさんを何だと思ってるんですか? ■準備中-ひかりすぎ- 「あれ、なんかチラチラ明かりが漏れてるけど…」 なんだろう、と首を傾げる銃剣使い 「ああ、あれは――明かり担当のキヨモトさん」 ははっと明るく笑うメガネの軍人さん。 あれ?でもチラチラ光ってるけど…? 「い、嫌な予感が……」 「する、よね……」 ぶるぶると震えるサムライの女の子 銃剣使いもなんだかびくびくしています。 …不幸センサーみたいな何かでしょうか、危険察知能力でしょうか? 「ほら、暗いじゃない。で、明かりがあるじゃない。」 ぞわぞわ。 うごうご。 「蛾とかが寄っ」 「「うわぁあああああああああ!!」」 ※キヨモトは無事救出されました。 ■準備終了-おいでおいで- 「射的は?」 「準備出来てるぜ」 「金魚の方は?」 「おっけーだよ!」 「おでん…は聞くまでも無しですにぃ」 ばっさばっさと書類にチェックを入れる社の神様。 西洋の神様なのに、なんか慣れてるのは仕事の都合上? 射的の腹巻さん、金魚のネズミの髪留めの子 おでんの神様は準備ばっちり、やっぱりプロは凄いです。 「キヨモトは?」 社の神様、首をかしげて神主さんに聞いてみた。 「相応の場を用意してあります」 神主さんは、笑顔で言った。 …相応ってどんな場所なんだろう? 「それじゃ、開催の合図の花火かましますに。 みんな、配置にどうぞー」 はーい、おう、頑張りましょうね 皆それぞれ口にして 数分後、どん、と常闇の空に大きな花火。 |
|
2009 09,01 20:01 |
|
■準備中-お面じゃないよそれは- 「銀ちゃん、それは――」 夏祭りの準備で、面をかぶるという知らせをして数日 面を用意するのは誰がやったんだろう、とか なんでめぇちゃん止めないのとか… 「心配ない」 「心配あるよ!なにそれ!!」 色々あるけれど、それはまさに獅子。 獅子といえば獅子だが、それは、なんていうか ――ライオンキング。 「めぇちゃん止めないんですに…?」 「とても素敵ですよ、銀獅子。」 話し通じない。 銀ちゃんとか、がおがお言ってる。 どないせぇっちゅーねん。 大○ライオンだろうそれ――… そう、誰かが突っ込んでくれることを祈って、私は立ち去った。 ■準備中-ペットじゃないけど- 事件は、ぐんぐにるで起きた。 準備を手伝いに行ったまま、ぬいぐるみが戻らない 何か問題でも起こしてるんじゃないか、とも思うが あのおでん神が1つ2つの問題で怒るとは思えない。 と、思っていた。 思っていた。 「…おでん神、これ……」 「ついつい、あげすぎちゃったねぃ…」 太った。 なんだこの丸い物体…! 「な、なにを食べさせたらここまで…!」 「ついつい、大根ともち巾とはんぺんとからしをチューブで15本と」 「食わせすぎですにっ!?からし多すぎ!!」 そりゃここまで膨れるよ。 20cmを超えた丸い物体を抱えて、思う。 「ペットに餌を与えすぎちゃダメ、ゼッタイ」 「良い子は真似しちゃダメ、ゼッタイ」 余談ですが30分後にぬいぐるみは無事戻りました。 其の後、今度は別の場所の手伝いで丸くなって帰ってきた時 これいっそバラしておでんにぶち込もうかと思いました。まる。 ■準備中-神は死んだ。- 「祭りって、ショバ代どれくらいが相場ですに?」 「どこからそんな知識仕入れてるんですか。とりませんよ。」 「じゃあシュークリームで請求…」 「色付きそうめんなら貰いましたから、どうぞどうぞ」 「やったーピンクのそうめんだー!」 ■準備中-しゅつげん!やぼうだん!!- 祭りと聞くと集まる、悪の組織【野望団】… 彼らは屋台の売り上げをショダバイという呪文を唱えることで 一度に2万個ぐらいの魔石を奪ってはムウに食べさせ 挙句の果てには巨大化したムウで祭りを滅茶苦茶にする とんでもない悪の集団なのだ! やつらの目的はただ1つ、カレイデオンを巨大ムウで倒すこと… 強大な野望を持つ悪の組織、野望団! 怖いぞ野望団!つよいぞ野望団! 「……ていうのが居るって言っ」 「居ませんよ。」 「…………」 ■準備中-たたかえ!やたいせんたい!- そんな野望団に立ち向かう正義の戦隊 その名も屋台戦隊デミセンジャー! 彼らの人数は不明だが、巨大合体ロボ【トレハクイーン】に乗り 屋台や出店を守るために戦うのだ! 必殺技は 「トレハさんに通報しました」 「正直、トレハなら怖くない。」 …そんなことを話している、神と神主 青い髪のメイドがにやっと笑ったような気がしたが… 気付いたら、負けである。 ■準備中-いつもの子- ところで、いつもの子は?と聞かれて、視線を逸らす。 こういった時、いつもは恵梨那を誘うのだが… 恵梨那は元の世界も同じ、それも日本人だし サポートしてもらうなら彼女を誘う。普通なら。 でも、 「…支援系のサチ司書が――」 その噂を聞いて、どうすれば良いかわからなかった。 恵梨那は、支援系 サチ司書が誰かとかよくわかんないけど、悲しんでいるのではないか? それなら、 馬鹿馬鹿しいと思う噂でも、のってみようと思ったのだ。 死んだサチ司書も、帰ってくるかもしれない。 それが嘘だとバレたとしても、ここの神は私 責められるべきは、私である。 責められ罵られ迫害されるのには、慣れている。 「魔王…いえ、神様。準備は整っていますか?」 浴衣姿の男の問いに、小さく頷き 底の高いブーツで、数回ほど地面を蹴る。 「準備はコレで終わり… もう、はじめて良いですに」 「……ちょっとお待ちを」 ちょ、あれ?整ってるってば。 「魔王様、夏祭り、ですよね?」 「そんな今更…」 「その格好は、何ですか?」 「なつまつり。」 「…それが、ですか?」 「……え、あれ?東洋風のハロウィンなんでしょ?」 「全然違います。 ちょっと、ビシュク様のところで服を如何にかしてきてください。」 ぐいぐいと背中を押されて、しぶしぶ歩く。 ムウのきぐるみ…可愛いんだけど、ダメなのか…… 誰だ東洋のハロウィンって言ったヤツ。 |
|
2009 08,27 17:57 |
|
「死人が、蘇る?」
なんだそれは、とあからさまに顔をしかめる。 「噂話ですけどね。」 さりさりと、竹箒が地面を掃く音がする。 本来、夏ならば煩いほどに鳴いているはずの蝉の声もしない 夜でも無いのに、真っ暗な神社。 「けれど、神様なら出来るのかな、と」 続いた言葉は恐らく挑発。 だが、しかし 「…出来たところで、どうする?」 「やだなぁ、ロマンじゃないですか。」 「1人の蘇生につき、いくら賽銭とれば良い?」 「そんな欲まみれのロマンじゃありません」 そうはいっても。 1人蘇れば、もっと蘇らせろというだろう。 何故あの人は良くて、この人は駄目かと吐き捨てて こちらのことも考え無しに、言い出すのだろう。 「それを言うなら、お前も時間は戻せるんだろう?」 やらないのか?と繋げて問えば 劣勢を悟ったか、笑顔が少しばかり曇る。 「…いなくなった時期も、わかりませんから。」 「未熟者め」 けらけらと笑い、賽銭箱の上で足を組む。 どうせ中身など入っていないのだろうが… 「にしても、その噂の出所が気になるなぁ……」 「お盆ですから、ね。」 お盆? なんといったか、ええと… 「ハロウィン?」 「ちょっと違いますが、そんなものです。」 死者が還って来る日。 ああ、そういう意味ならば蘇るだろうなぁと呟いて 「夏祭りをするなら、参加者は仮面必須といった所か」 「…ああ、般若の面ですか?」 「なんだその殺し合いでもしそうなものは。 ほら、電気ネズミとか美少女戦士とか…」 そっちですか、と笑われる。 そっちでいいんだよ、と笑う。 「……まぁ、夏だからな」 「夏ですから、ねぇ」 さり、さり、と竹箒の音だけ響く。 賽銭箱の上には足を組む幼女 落ち葉すらない境内を掃除するのは少年。 祭りは、いつ始まるのだろうか…? |
|
2009 04,26 12:11 |
|
「なるほど、こうやって光るわけだね。 それは僕に直接つけられないのかい?僕の美肌にこそ相応し」 「無茶言うな。」 月匣内部。 テストとして、キヨモトを抱えて空を飛ぶ・・・が 結構な高度まで飛ばないと、皆の目がやられるし 高度が高くなると、今度は敵から見つかりやすくなる。 学院は引き篭もりだから良いとして、今までの敵 防衛戦のような扱いにされるのだろうか。 にしても、このチートが使えるのは明日まで。 全力で使ったとして、守りきれるだろうか? 「勿論、守ってもらわなければ困るけど 僕の美肌に生半可な攻撃が通ると思うのかい?」 「え。」 パンツ一丁のくせに何を仰いますか。 と、いいたいが事実どこかの戦闘でダメージ0なのを見た事がある 意外と皮膚が丈夫なのだろうか? というか、人間なのか? 「心配しなくても成功するさ! 何せ、僕らは英雄なのだからね!」 光るキヨモト。 ああ、なんだ、慰めてくれてるのか? 「無論、こちらも全力で護衛しますに。」 ならば答えるべきだろう。 「とりあえず、飛行訓練はここまでにして明日に備えますかに?」 「そうだね、早寝早起きは美肌の基本さ!」 「ぬいぐるみに美肌とかかんけーねーよ」 びしっと突っ込んで、月匣を解除する。 さて、どれだけの人数が集まるか? |
|
忍者ブログ [PR] |