あつい。
あつい。
あつい。
身体が火照り、欲が表に出てくる。
普段ならば、在り得ないほどの感覚
そもそも普段は寝ているからなぁ、本体
それにこんな幼い身体で欲情も何も無いだろうし。
猫って本当に面倒な生物だ。
あーでも犬とか猿よりましだっけか？
どうなんだっけ。
「あれ････ぱんつない･･･」
またどこかに忘れたっけ？
いや、そんなはずは無い。
元々はいてなかった？
それもない。
あれ？
ああ、そうだ洗ったんだった。くそ。
かつて性愛の女神でもあった私でも
さかっていい時とわるい時くらいわかる。
いまは、わるいときだ。
くそ、目が霞む。
だめだ、勝手に
いやだ
やｍ
・
・・
・・・
・・・・
・・・・・・

「それで、コンファイン後はどう？」
「いや、すっかり性欲が収まりましたに
　でもこの身体どうにかならな」
「あら、いいじゃない。可愛くて。」
「････い、威厳が･･･カリスマが･･････」
元々無いカリスマだけど、僅かなカリスマも今消えた気がする。
ふにふにのお腹。全裸。縫い目。
ぬいぐるみの身体って酷くない？
性欲どころか食欲も無いんだけど。ねぇ。
「睡眠欲はあるのね。」
「戦場アナと寝た時に確認済みですに。」
性的な意味じゃない。
酷いよ、抱き枕にするんだよあの子
いつも攻撃当てようと狙ってるけどこんな仕打ち無いよ！
「性欲がなくなっても大変ね」
「別次元のモテかたしても嬉しくないですにぃー！
　お願いだから戻してぇー！！」
「カレイディアは健全なゲームだから断るわ。」
「うわぁあああん！！！」
召喚士の馬鹿！阿呆！いじめっこ！
ああ涙もでない悲しいぬいぐるみのサガよ。
こうなったら誰かの寝所に忍び込んでやる。畜生。


後日、ぬいぐるみを捕獲したという方がおりましたら
遠慮なくたたき出してあげてください。